遊びながらの教育
遊びながらの教育
遊びは命令で行われるのではありません。自発的な活動です。ですから、大人があれこれとくちばしを入れたりすると、子供は遊びを中止してしまいます。したがって、指導も遊びに参加できない子や、遊びを知らない子がいる場合、遊びがもつれた場合、遊びが停滞した場合、以外は子供の自主的な活動にまかせ、保育者は適切な助言を与えたり、暗示を与えたり、何かおもしろい材料で補ったり、間接的な援助にとどめる必要があります。
伸びる会では、子供が活発に遊んでいるときは、保育者は遊びの中に入らないことを原則にしています。年長組の集団遊びでも、遊びのルールの説明にとどめています。そして、子供たちの個性の観察と、けがをしないように、遊びの環境作りに気を配っています。
子供は遊びを通して生活の仕方を学び、物事を見つめ、考える力を養い、自分や友達の感情を育てています。そして、遊びは子供たちにとっては自己表現の手段であり、遊びから仲間との協調や対立を経験し、社会性を伸ばすのです。遊びはさまざまな活動を通して、人間として生きる基礎を身に付けていくとも言えるで しょう。私たちは、遊びの意義を次のようにとらえ、研究に実践に努力しています。
- 活動することの喜びを体験し、物事を知っていく。
- いろいろな活動を通して、想像力や感情を豊かにしていく。
- 活動を広げる中で、言葉をしっかりと身に付け、
物事を見つめる力や考える力を養う。 - 友達と協力することを体験し、社会的行動を広げていく。
- 自主的に何かに取り組む態度を養う。
遊びの意義をこのようにとらえていますので、遊びながらの教育は、底辺を伸ばす教育とまさに一体を成すものであり、遊びながらの教育が底辺を伸ばす教育とも言えるでしょう。