NOBIRUKAI

ノビブロ

2022年12月17日

届け!僕らの音楽♪

新宿文化センターに響き渡る明るい声。

どこかいつもとは違った表情の子ども達は、これから始まる素敵な時間にどきどきわくわくしている様子でしたね。

リハーサル室に入ると、「ねぇ、僕達の出番はいつ?」と何度も何度も自分の出番を確認し、そわそわ・・・^^

舞台袖で、園長先生に「楽しんできてね」と声をかけてもらえて「いってきまーす!」と嬉しそうに手を振る子ども達の後ろ姿を見ると、その背中が大きく見えて頼もしく感じます。

この約1ヶ月半の期間、子ども達は、真剣に音楽と向き合ってきました。

初めて曲を知り、どんな曲なんだろうと想像を膨らませ、やってみたいという気持ちが湧いたことでしょう。

練習は、うまくできたぞ!と小さな「できた」の積み重ね。

時には「できない」、「分からない」と、くじけそうになったこともあったと思います。

しかし、徐々に弾けるところが増えてきて、みんなで揃うようになって、きっとこの音楽の時間が好きになったのではないでしょうか。

そして今日の本番、演奏をする子ども達の表情からは、心から音楽を楽しむ気持ちでいっぱいでしたね。

「子曰わく、之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず。」という論語がありますが、まさにこの音楽会までの過程が、この論語に表れていますね。

音楽会は、あくまで大きな表現遊びの1つです。

この日、みんなの前で完璧な演奏をするために練習してきたのではありません。

音楽という表現遊びの中で、子ども達は友達の気持ちを汲み取り、音を合わせようとすることで協調することの大切さを知っていきます。

そして、互いの音が響き合って共鳴することに気持ち良さを感じ、「もっとこうしたい」という意欲やこれからへの期待にも繋がっていくのです。

この学びをここで止めてはいけませんね。

ここでおしまいではなく、今後の生活に活かしていきます。

大人でも緊張するあの大舞台で、堂々と演奏した子ども達。

保護者の皆様には演奏の出来、不出来ではなく、子ども達のありのままの姿を認めて、たくさん褒めてあげてください。

そして、今日の本番だけでなく、今までの練習過程の思い出も聞いてあげてくださいね♪

(宍戸)